アラン・”ダッチ”・シェイファー少佐（シュワルツェネッガー）率いる強烈な個性を持つ屈強な男たち。（Part 5/6） ※2017年8月17日追記

ビリー・ソール（ソニー・ランダム）

ダッチからも一目置かれる、ネイティブアメリカンの血を引く寡黙な斥候兵。鋭い第六感を持ち、プレデターの存在をいち早く悟る。ダッチらを退避させるためプレデターを迎え撃つが…。

ビリーを演じるのは、実際にチェロキー族とセミノル族の血を引くソニー・ランダム。

スクリーン・デビューは1969年に公開された名優シドニー・ポワチエ主演の『失われた男』。1970年代はポルノ俳優として活動し、その後、数々のテレビシリーズや、ウォルター・ヒル監督作品（『ウォリアーズ』『サザン・コンフォート／ブラボー小隊 恐怖の脱出』『48時間』）などで着々とキャリアを重ね、その強烈なキャラクターを活かし『プレデター』で大役をつかんだ。

“タフな刑事と服役中の男が脱走した凶悪犯を追う…！タイムリミットは48時­間！！”
『48時間』は、ニック・ノルティとエディ・マーフィの凸凹コンビによる掛け合いの面白さと、ウォルター・ヒルの硬派な演出が見事に融合したバディ・ムービーの傑作。
ソニー・ランダムは、凶悪犯アルバート・ギャンズの共犯者ビリー・ベア役を演じている。

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1988年には、『プレデター』でディロン役を演じたカール・ウェザース主演の『アクション・ジャクソン／大都会最前線』に出演。
そして、1989年の『ロックアップ』ではスタローンと共演を果たした。

1990年の正月映画として日本公開された『ロックアップ』は、体を張ったスタローンの演技とビル・コンティの音楽が堪能できる脱獄アクションドラマ。
卑劣な囚人チンク役を演じた『ロックアップ』は、ソニー・ランダムにとって『プレデター』に続く代表作と言えるだろう。

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1994年に出演した『レディ・コマンダー／女囚帝国』には、ソニー・ランダムとともに、リチャード・チェイブス、シェーン・ブラックの『プレデター』組が3人も出演。核戦争により荒廃した世界を舞台に女戦士たちの闘いを描く、男たちに向けた究極のB級映画だ。

しばらくB級映画の脇役が続いたソニー・ランダムだが、1996年の『Billy Lone Bear（原題）』では、製作と監督にも挑戦。タイトルになっているビリー・ローン・ベアー役で出演もしている。

『Billy Lone Bear』には、『ランボー／怒りの脱出』のマードック司令官役で知られるチャールズ・ネイピアをはじめ、フランク・スタローン、ブライオン・ジェームズなど、その筋のファンにはたまらないキャストが勢ぞろい！いまだにソフト化されていないのが残念だ。

2000年代に入ってからは政治にかかわる考えを明らかにし、2003年、ケンタッキー州知事選への出馬で注目を集めたこともあった。

2017年8月17日、鬱血性心不全により死去。享年76歳。
この訃報を受け、シュワルツェネッガーは「とても才能があり、一緒にいてとても愉快な仕事仲間だった。寂しくなるよ。」とTwitterに追悼コメントを残している。

ソニー・ランダムの主な出演作品

1969年『失われた男』
1976年『血ぬられた頭蓋骨』
1979年『ウォリアーズ』
1980年『グロリア』
1981年『サザン・コンフォート／ブラボー小隊 恐怖の脱出』
1982年『ポルターガイスト』
1982年『48時間』
1984年『Fleshburn（原題）』
1986年『ファイアーウォーカー』
1987年『プレデター』
1988年『アクション・ジャクソン／大都会最前線』
1989年『ロックアップ』
1992年『マックス・フォース』
1992年『スリーデイ トゥ キル／任務遂行せよ』
1993年『帝王伝説』
1994年『Savage Land（原題）』
1994年『レディ・コマンダー／女囚帝国』
1995年『Guns and Lipstick（原題）』
1995年『Fatal Choice（原題）』
1996年『2090（原題）』
1996年『狼たちのカーニバル』
1996年『Billy Lone Bear（原題）』
2007年『Disintegration（原題）』
2009年『Mental Scars（原題）』

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